おそらくこのありきたりのジャンルは徹底的に作り直す必要があると感じたバデルトは、うなりを上げる砲弾を思わせる音をかすかにまじえながら、カリブ海でホルストとショスタコーヴィチが一騎打ちするかのようなリズミカルで緊迫感に満ちたヨーロッパ的なセンスを聴かせてくれる。またエンディングでは、ややロマンチックな味付けをしているが、これは極めて用心深くながら、コーンゴールドの生き生きとしたメロディーの恩恵を受けているのはまちがいないはずだ。
けれども、あくまで本作の中心となるのは夏の大作映画にふさわしい堂々たる大音量の音楽であり、それは隣の住人の目を覚まさせるほどだ。(Jerry McCulley, From Amazon.com)